校長室から

◆2011年9月7日(水曜日)

校長講話 8月

2学期始業式 校長講話       (2011/8/18)

「けんずり石」

今日は皆さんもよく知っているこの石のお話をします。            
1年生の皆さん、学校の昇降口にある この石をなんとよんでいるか、石の名前を知っていますか。そうです。剣ずり石と言いますね。

 このように石に丸い穴が開いている石はどこにでもあるというわけではありません。この近くでは赤岩・・・高社山の近くです。ここに七ツ鉢という中野市の有形文化財の石があります。丸い穴がいくつも開いています。この石はお蚕の神様として高杜神社によってまつられています。

 飯山市にある正受庵というお寺にも穴のあいた石があります。これは手水鉢と言って、手洗いの水をたたえる石として、昔、この庵の住職であった正受老人が飯山のお殿様からいただいたものだそうです。大きさは長丘小学校の剣ずり石の1/3くらいのものです。そのほかに旧豊田村の千曲川に剣ずり石と同じような石があると言われていますが、はっきり実物が確認できていません。ですから、このように大きな剣ずり石はとても貴重な石であることがわかります。

 さて、どうして石にこんな丸い穴が開いているのでしょう。これは「甌穴」(おうけつ)といって、川底の岩にたまたまできた表面のくぼ地へ石が流れ着き、それが水流により回転することによって岩がすり減り、丸い穴ができたと考えられています。水量、流速と岩石の固さによって様々な大きさのものがあります。長野市から飯山市付近でよく存在が知られている「龍摺石」や「剣ずり石」はどちらも甌穴です。

 ですから、長丘小学校の剣ずり石は小さな石が長い長い年月をかけて少しづつ、毎日大きな石を削り続けてできた貴重な石なのです。同じことを繰り返しながら岩を削ってできた剣ずり石は小さなことでもやり続けることで、大きな事を成し遂げることができること、小さなことをつみ重ねることの尊さを教えてくれています。

 一学期もがんばりました。朝のマラソン、自分から先に挨拶、発言(自分か考えや感想を書くこと、言うこと)、花を育てよう。心がけて二学期も続けましょう。そして、みんなの力で、一人一人が「本気で考え 思いやりのある 粘り強くやり抜く」力が伸ばせる二学期にしましょう。